70着、人によっては決して多い数ではないかもしれません。既製服の生産に関わってる方からしたら？と感じるかもしれません。

私たちは上着に関して言えば全てアトリエで仕上げています。それは外注の職人が居ないからではありません。満足するクオリティを求めた結果です。

手を抜かず、より良いクオリティを求めその上で達成できた着数は自分達をより成長させてくれます。

間に合うのかという恐怖とプレッシャーの中、絶対できると信じてアトリエをオーガナイズしていました。

私は袖付けが得意なのですが、今まで一日4着が最高記録でした。ただ今回4着じゃ追いつかない、と思い6着することが出来、そして倍の8着までチャレンジしました。
手を抜くのではなく、全ての無駄な動きを無くして。

肉体的疲労はどんどん溜まるのですが、感覚と技術が物凄く進化したのを体感しています。

一時的なハイになっているのではなく、それは1年前からずっと続いています。

もう出来ない。は自分が決めること。もっと出来るはず、と信じることで自分が作った壁を破っていきます。

こんなに縫っているのに、服作り最高だよ！とアトリエで言っている自分は幸せだと思います。