受注会のお知らせです。
11月20日〜26日 銀座和光4階
11月27日〜12月2日 恵比寿ウエスティンホテル
◆作品について
私たちは通常3月.7月.11月の年3回日本での受注会を開催しております。
受注会は基本的にウエスティンホテル東京(恵比寿)で行う個人受注会と、銀座和光にて行う受注会の二種類ご用意させて頂いております。
個人受注会では、私たちが仕立ての全てを行うトップラインのご注文をメインにお受けしており、銀座和光では型紙作成、生地の裁断、お仮縫いまでを私が行う プルミエールラインのご注文をメインにお受けしております。(もちろんお客様のご都合に寄って個人受注会でプルミエールラインをご注文することも、銀座和光にてトップラインをご注文頂くことも可能です。)
トップラインとプルミエールラインの大きな差は仮縫いの回数が異なること、縫製がトップラインでは全てパリで私たちが行うのに対して、プルミエールラインでは日本の熟練のテーラーが行う点になります。
昨年12月にNHKプロフェッショナル仕事の流儀 で放送されました内容は全てトップラインによるものです。『縫製のみ日本で行うのであればそれほど大差がないのでは…?』と思われる方もいらっしゃるかと思いますのでここでお伝えさせて頂きますが、私達の服作りは、最初から最後の仕上げアイロンを行うまで実に多くの行程があります。お客様の体型を形作るカッティング、お仮縫い、そして一針一針縫い上げていく仕立ての全てを含めますと優に100時間を越える時間を一着のスーツに掛けていきます。作品のクオリティというのは、最初から最後までの幾多の行程の中で “常にパーフェクトな状態”を目指していくことで、最終的に作品の品質が決まって来ます。途中の制作行程で70%のクオリティだったものが、最終的に急に100%のクオリティになることは決してありません。
フランスの縫製力というのは、見えない内側の部分に実に多くの手縫いをいれることで浮き上がってくる美しさがあります。ここ最近イギリス人のお客様からのご注文が増え続けておりますが、その理由の一つにパリの仕事のクオリティの高さがあります。
サヴィルロウのテーラーに注文し続けていたお客様自身が、パリが一番美しい仕事をする。といって私達にご注文下さる事は大きな喜びです。服の美しさというのは、まず第一にカッティングがありますが、その次にはやはり縫いの美しさになります。
第一ボタン上の襟のロールの美しさ、胸回りから腰ポケットに掛けてのドレープ、立体的な胸回りは、パッと見ではわかりませんが、表生地と裏地の間に入っている “芯” を手で作るからこそ表に現れてきます。また、鎖骨部分から肩先にかけての前肩を包み込み、高い着心地を与える肩作りと、テーラーでは一番難しいと言われる袖付け。そしてフレンチテーラーリングの要でもある “ボタンホールと裏地上の仕上げ行程” これら全ての行程がトップラインでは私達が全力で取り組んで行きます。
大きな価格の差がトップラインとプルミールラインではありますが、その価格以上の差をお客様ご自身が体感して頂けると思います。そこには一針の美学、美しさの追求を感じて頂けると思います。
トップラインご注文時の流れについて;
prise des mesures (お客様の採寸)
patronnage (型紙作成)
coupe (生地の裁断)
premiere essayage (一回目のお仮縫い)
deuxieme essayage (二回目のお仮縫い)
reglage(補正)
montage (本縫い)
finission (仕上げ)その他全ての行程をパリにて私たちが責任を持って行います。
価格;
シングルジャケット 610,000円(税抜)~(生地価格によって変化します)
シングルスーツ上下 780,000円(税抜)~(生地価格によって変化します)
なお、消費税はお納め時期の税率適用となります。
注)トップラインはフランス製となりますので、価格は受注会前の外国為替によって変動します。その点ご理解ご了承頂けますようお願い致します。
納期;
約12ヶ月後(途中二回のお仮縫いを経て完成します)
こちらの金額には途中2回のお仮縫いと完成お渡しまでの3回分の国際宅急便代金及び、関税代金も含まれております。
注)お客様がパリのアトリエにお越し頂ける場合は納期が最短で3ヶ月まで短くなります。