パリが好きです。
旅行で来たことがある方はご存知だと思いますが街を歩けば外国人だらけ。
育った価値観、宗教、文化、ものの考え方。その他多くの事が異なる人たちがフランス語という同じ言葉で生活している。
11年前に来た時は最初の4、5年は全く好きになれなかったのですが、住めば住むほど好きになります。
フランス人の親友たちがたまに休日差し入れをもって遊びに来てくれます。まだまだ語学は足りませんが彼らと話をすると言葉の奥深さを知ります。
日本語では言い表せない深い部分を、日本語では10個くらいの単語で言わなくちゃいけないことを一言で表現します。深い思いやりがそこにあります。
街中を見渡して見ても、美意識の高さは現れています。教会に数分足を踏み入れるだけで満たされる充実感があります。
ただこの街でタイユールとして言いいて行くということは簡単ではありません。
外国人が多いということは気を抜いているとあっという間に他者は自分たちを下に置こうと踏み込んできます。
ただの会話ひとつを見ても常に自分の言葉でものごとを表現し、伝え、プレゼンテーションしていかなくてはいけないのです。
フランス語の基本動詞ÊTRE のように、自分はここに立っているというのを誰に揺さぶられることなく、強くいなくてはいけない。
それが自分を高めていく環境だと思っています。