2013.06.09 世界遺産を着る!?


スリーピースのスーツを裁断しています。こちらの生地、実は日本の着物生地の結城紬(ゆうきつむぎ)になります。結城紬がテーラーの手でスーツとして仕立てられるのは、過去2000年の歴史の中で初めてということです。ご注文頂きとても嬉しく感じています。

シルク100%は当然ですが、今もなお蚕の状態から手作業でひとつひとつ糸を紡ぎ、染め、職人さんが一反づつ織り上げています。私も数年前、実際にどのようにしてこちらの生地が織られ形になるのか見学させて頂きましたが、気の遠くなるような手間ひまをかけ、作られている様を見て、結城紬が今もなお親子三代に渡って愛されているという意味が多少ですがわかった気がしました。
素晴しい体験になりました。
現在こちらの会社はユネスコの世界無形文化遺産に登録されております。
ということは、こちらのスーツを着るということはつまり..世界遺産を着る!?ということになるのかもしれません。
ここから二回のお仮縫いを経て完成になります。随時進行状況をお伝えしていきますね。


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