2013.04.29 Paris 16区victor hugo


先日夏もの生地をご注文下さったお客様の仮縫いをしてきました。仕上がりは順調。二週間後にまずは一着納品して、残りはその後に…。冬が長く、夏が短いパリでは春夏物のスーツを着る機会がそう多くはありません。となると、当然納品時期も限られてきますね。

写真

写真はポケット作りを終え、mise sur toile(芯据え:芯地と表生地をドッキングさせる工程)をしたジャケット達です。先はまだまだ長いですが、この芯据え、実は服作りの工程で非常に大事な部分の一つ。それまで平面的だったものが一気に立体的に変化する工程で、ここでダメな仕事をすればそれ以降の工程でいくら良い仕事をしても反映されません。当然テーラーの腕の見せ所です。

写真の白い糸は全て仮止めの糸。あくまで自然に、空気をポンポン、ポンとのせるように、重力に逆らわずにとめて行きます。


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