2012.10.24 O脚のパンタロン


O脚のお客様の型紙作成が終わりました。
パンツ作りでO脚を綺麗に見せるには、縫製の段階での癖取り(アイロンによる伸ばしや縮め)だけでは不十分です。やはり型紙の段階で、90%以上行いその上で生地を切ったあと、多少の癖取りをすることで綺麗なパンツになるのだと思います。

パンツについてですが、日本とフランスでは癖取りの考え方が大きく違います。一般的にですが、日本では生地を切ったあと、十分に熱したアイロンで時間をかけて癖取りを行うように思いますが、フランスではあまり強く癖をとりません。一つ目の理由は、まず取った癖は必ず元に戻る。と考えること。そして二つ目は西洋人の体型には癖取りをほとんどしなくても、綺麗なカッティングラインが出るからです。O脚やX脚のような時は、もちろんパターン上で作ります。

そのため、私が日本人のお客様に仕立てを始めた頃、仮縫い時に何故このシワが…??というようなことが多々ありました。フランス人のお客様では全く問題ないことが、日本人のお客様では色々な問題が。今現在はその理由も判りましたし、解決策も判りますが、当時は大変でした。理由は体型の違いからと言えます、続きはまた次回に。


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