2012.01.09


先ほどフランス人のお得意様宅に仮縫いに伺いました。こちらのお客様は常にご自身で生地を購入され、その時々の生地に合わせて、毎回デザインを少し変えながらお仕立てしています。20代の頃から着道楽の方で一年間でご注文いただく数もかなりなののになります。ただ最近はその数も増え続け、現在同時進行中のものがお一人で7着になりました。因みに納品しましたスーツは当然ながらこの中に入っていません。嬉しい悲鳴です・・・!

さあ、春までにこの数が増えるのか、それとも私が納品するほうが早くて減らせることが出来るのか。私も手を休める暇はなさそうです。

そのスーツの出来がいいかは、出来上がった作品を見れば一目瞭然である。 仮縫いの数が3回以上になり始めたら、当初頭で思い描いたカッティングから大きくズレ始めていると考えた方が良いだろう。仮縫いを4、5回やれば、いくら経験の無いテーラーだってお客様の体型に合わせては作れる、が生地はクタクタになり、当初の新鮮みは無くなり、テーラーの頭の中も、『なんとか形にして納品しないと・・・』と考え始める。

私にとっては最初のカッティングが一番大切。premiere essayage(一回目の仮縫い)で90%以上合わせることが出来れば、そこから見えてくるものもガラッと変わる。フィッティングで微調整だけ・・というのが一番の理想である。

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