2012.01.09


そのスーツの出来がいいかは、出来上がった作品を見れば一目瞭然である。
仮縫いの数が3回以上になり始めたら、当初頭で思い描いたカッティングから大きくズレ始めていると考えた方が良いだろう。仮縫いを4、5回やれば、いくら経験の無いテーラーだってお客様の体型に合わせては作れる、が生地はクタクタになり、当初の新鮮みは無くなり、テーラーの頭の中も、『なんとか形にして納品しないと・・・』と考え始める。

私にとっては最初のカッティングが一番大切。premiere essayage(一回目の仮縫い)で90%以上合わせることが出来れば、そこから見えてくるものもガラッと変わる。フィッティングで微調整だけ・・というのが一番の理想である。


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です